お尻ニキビは顔用の薬じゃ治らない?おすすめの薬について
夏が近づいて水着を着る時期になると、気になるお尻ニキビ。
何とかしようとニキビ薬をつけても、あまり症状が良くならないことがあります。
どうして、ニキビ薬がお尻ニキビに効かないことがあるのか、その理由とお尻ニキビに有効な薬をご紹介します。
お尻は顔よりも皮膚が厚い
同じ皮膚でも、お尻の部分は顔よりも厚みがあり、顔用のニキビ薬を使ってもあまり成分が浸透しないことがあります。
また、顔につける薬は肌が荒れないよう殺菌作用などが弱めのものも多いのです。
そのため、お尻ニキビにはお尻の肌質に合わせた薬でニキビケアをしていきましょう。
お尻ニキビに効く塗り薬は?
お尻ニキビには殺菌作用が高い塗り薬の使用が効果的です。
皮膚科から処方される薬だと、以下のような塗り薬がおすすめ。
・ダラシン
・ゲンタシン
・アクロマイシン
これらの塗り薬の使い方は、まず患部を洗うなどして汚れを落とし、化粧水などで肌表面を整えます。
その後、ニキビに直接薬を塗ってください。
使用回数は一般的に1日2回の朝と夜に塗り、ニキビの範囲よりも大きく越えて塗らないようにしましょう。
また、抗生物質はアレルギー体質の人が使用すると、まれにアレルギー症状が表れることがあるため、皮膚科で事前に医師と相談した上で処方を受けてください。
お尻ニキビに効く飲み薬は?
お尻ニキビには漢方薬で体質改善をするのがおすすめです。
数ある漢方薬の中でもお尻ニキビに効果が高いのが「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」。
皮膚炎や腫れを抑え、皮膚の病原菌を排出させる作用があるので繰り返すお尻ニキビに有効です。
飲み方は、1日に2回1包みをお湯や水に溶かして飲んでください。
食前か食間に飲むと、漢方の成分が早く胃に溶けていきます。
漢方は飲んですぐにニキビに効果があるわけでなく、体質改善によってニキビの発生を防ぐ目的のため、最低でも一か月以上継続して飲み続けることが大事です。
お尻ニキビには保湿クリームも効果的
手荒れをケアする尿素配合のハンドクリームも、お尻ニキビに効果があります。
尿素には天然保湿成分のNMFがあり、さらにたんぱく質を分解してお尻の硬い皮膚を柔らかくする作用があります。
夜のお風呂上りに保湿剤としてお尻全体に塗りましょう。
尿素配合量はクリームによって違いがあり、10%よりも20%の方が効果が表れやすいのですが、刺激が強くなるのでお尻にかゆみや赤みなどの症状が出たら配合量が少ないものにしてみましょう。
尿素クリームは軽めのピーリングを毎日しているような状態なので、長期間続けるとお尻の皮膚に負担がかかってしまいます。
そのため、お尻のニキビが改善してきたら、週に1回や2回など回数を減らしていきましょう。
おわりに
お尻ニキビは殺菌作用などが強めの外用薬が肌の奥まで成分を浸透させることができます。
また、体の内側から体質改善をすることで根本からニキビを作らない体を作っていくのも大切です。