ニキビができやすい脂性肌とは?ケア方法はどうしたらいいの?
肌というのは、みな肌質が違うため、同じケアをしてもあまり効果がなかったり逆効果になってしまうことがあります。
そうならないためには、自分の肌質にあったニキビケアを行うことが大切。
肌質の中で、一番ニキビができやすいのが「脂性肌」。
皮脂量が多く毛穴が詰まりやすいため、ニキビができやすい傾向があります。
この記事の目次
脂性肌の特徴とは?
他の肌質の人よりも皮脂の量が多いのが脂性肌です。
特徴としては、
・顔がテカテカする
・毛穴が開きがち
・メイクが崩れやすい
・ニキビができやすい
・ニキビが炎症し重症化しやすい
このようなことがあてはまるなら、脂性肌である可能性が高いといえます。
脂性肌になる原因
脂性肌になる原因はいろいろあり、体質・肌質の遺伝によることがまずあげられます。
また、10代のように皮脂量が増える時期は脂性肌の人が多い傾向が。
この他、生活習慣の乱れや食べ物の好き嫌い、ストレスから脂性肌になってしまうこともあります。
脂性肌のニキビ事情
脂性肌がニキビになりやすいのは、皮脂量が他の肌質よりも多いため、毛穴に皮脂が詰まりやすいからです。
しかし、それだけではありません。
アクネ菌が繁殖しやすい
ニキビの原因となってしまう「アクネ菌」は、皮脂が大好物。
皮脂をエサとして繁殖していくので、皮脂量の多い脂性肌の人はニキビができやすいのです。
肌表面に出た余分な皮脂で肌が汚れやすい
肌に余分な皮脂が出ることで、小さな埃やゴミを皮脂がキャッチしてしまいます。
また、皮脂に髪の毛がべったりついたりすると、髪の毛についた整髪料や汚れも肌についてしまうため、毛穴を塞いだり肌に刺激を与えてしまうことでニキビを悪化させてしまいます。
紫外線で皮脂が酸化
皮脂で顔がギトギトの状態で紫外線を浴びてしまうと、皮脂が酸化してニキビを悪化させる原因になります。
特に皮脂が肌に出てから時間がたっている場合、皮脂の酸化が進んでいるのでニキビが悪化してしまいます。なるべく早めに皮脂のオフを行いましょう。
脂性肌から普通肌になることは可能?
皮脂量というのは、多ければニキビの原因になってしまいますが、少なすぎても肌のバリア機能を低下させるのでよくありません。
目指したいのは水分量と皮脂量のバランスのいい「普通肌」。
肌質がもともと脂性肌の場合は、脂性肌に合ったスキンケアを行いましょう。
普通肌になることが可能なのは、生活習慣やストレス、食事内容などが原因の脂性肌です。
こうした後天的な脂性肌は、生活習慣を改めたり食事をバランスよく、規則正しくすることで普通肌に近づくことは十分可能です。
肌質がもともと脂性肌の場合のニキビケア
洗顔で気を付けたいこと
ニキビケアの基本は洗顔といって過言ではありません。
洗顔については別ページで紹介していますので、詳しくはそちらを参考にしてみてください。
脂性肌の場合は、洗顔料選びも大切です。
おすすめなのは、洗顔石鹸。
つまり、固形の石鹸です。
チューブ入りの洗顔料は、使いやすさの点では勝っていますが、実は添加物が多い傾向があります。
洗顔料はできるだけ洗浄成分だけのシンプルなものの方が肌にはやさしいです。
化粧水は収れん効果、消炎効果のあるものを
洗顔してもすぐまた顔がギトギトしてしまう、という人は、収れん効果のある化粧水がおすすめ。
毛穴を引き締めて皮脂量を抑えることが可能です。
また、皮脂量が多くニキビが悪化しやすいタイプの人は、消炎効果のある化粧水を使うといいですね。
クリームは不要?
体質的に皮脂量が多い場合、乳液やクリームを使うことでもっとギトギトになってしまうことがあります。
使う場合は、乾燥しやすい目のまわりや頬、口周りにピンポイントで使い、Tゾーンはごく薄め、またはつけなくても可。
脂性肌の場合、乳液を使うならクリームは不要です。
ビタミンC誘導体の美容液をプラス
ニキビ肌の救世主である、ビタミンC誘導体。
ビタミンC誘導体は、皮脂量を適正にコントロールしてくれたり、ニキビの炎症を抑える効果があります。
脂性肌のニキビ対策には、ビタミンC誘導体の配合されている美容液をぜひ取り入れたいですね。
生活習慣で脂性肌になった場合のニキビケア
規則正しい生活と、バランスのよい食事をとっていた時は肌がキレイだったのに、社会人になって生活が不規則になったら脂性肌になってしまった、という人は少なくありません。
この場合は、普段の生活習慣や食生活を改善することで普通肌に戻ることは可能です。
起きる時間、寝る時間、食事時間を決める
シフト制のお仕事なら厳しいですが、毎日起きる時間や寝る時間、食事時間を決めることで、規則正しい生活習慣の基礎が出来上がります。
睡眠時間をたっぷり取っている人の肌はきれいだと思いませんか?
普段ダラダラ夜中まで起きている、という人は、まずは寝る時間を決めてみてはどうでしょう。
バランスのよい食事を心がける
肌に栄養を送り、ニキビをなくすには肌に充分な栄養を補給する必要があります。
普段好きなものばかり食べていないか、お菓子や脂っこいものばかり食べていないか見直してみましょう。
ストレスをうまく解消する
ストレスは血液をドロドロにしたり、血行を悪くする作用があることは別ページで説明したとおり。
ストレスでニキビが大量に発生してしまうことがあります。
これを解消するには、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
一番いいのはスポーツをすることですが、インドア派なら趣味に没頭するのもいいですね。
意外なところでは、ボランティア活動も効果的です。
ボランティアは達成感があり、自信がでたり前向きになれるのでおすすめです。
スキンケアは水分と油分のバランスに注意
生活習慣などの変化で脂性肌になってしまった場合、もともとは皮脂量も
多くなかったはずです。
肌質が脂性肌の場合のスキンケアは、油分を控えめにしたケアが基本となりますが、もともと皮脂量がそれほど多くない肌質だった場合、油分が少なすぎると肌が「油分が足りてない」と思い、皮脂をもっと出そうとしてしまうことがあります。
そのせいで、脂性肌がいつまでたっても治らないことになってしまう恐れがあるので気を付けたいですね。
洗顔で気を付けたいのは、さっぱりタイプの洗顔料ではなく、普通肌用の洗顔料を使うこと。
洗顔後のスキンケアも、普通肌用の化粧水、乳液を使用しましょう。
美容液はビタミンC誘導体のものを使うのはもちろんOK。
後天的な脂性肌は、水分だけでなく適度な油分もプラスしてあげるようにしましょう。
あぶら取り紙に注意
脂性肌に限らず、全ての肌質に共通なのが、あぶら取り紙の使い過ぎに注意することです。
脂っぽくない肌にあぶら取り紙を当ててみたら、結構脂が取れてびっくりしたことはありませんか?
実は、あぶら取り紙は皮脂を取る力がかなり強力なのです。
面白いようにたくさん脂が取れるので、頻繁に使用している人がいますが、これは危険。
なぜかというと、皮脂を取りすぎることで肌はもっと皮脂を出そうとしてしまいます。
そのせいでいつも肌がギラギラしてあぶら取り紙が手放せない状態になってしまうのです。
あぶら取り紙を使う場合は、メイク直しの時だけにして多くても1日2回までにしましょう。
おわりに
肌がギトギトしてニキビができやすい場合、もともと皮脂が出やすい肌質なのか、それとも生活習慣などが原因で脂性肌に傾いているのか見極めることが大切です。
それによりニキビのケア方法も違ってくるので、まずは自分の脂性肌の原因を探り、ニキビのない美肌を目指しましょう。