油取り紙はニキビを作る原因?正しい使い方と注意点
肌に浮いた皮脂を吸い取り、顔のテカリを抑える油取り紙は外出先で使えるスキンケアアイテムとして人気です。
しかし、皮脂を吸着して肌を清潔に保つイメージがある油取り紙ですが、使い方を間違えるとニキビを作り出す原因になることがあるのです。
この記事の目次
油取り紙はニキビを発生させる原因になることがある?
必要な皮脂まで取ってしまう
皮脂は肌の表面をバリアして、紫外線や細菌などの有害なものから肌を守っている存在です。
油取り紙を使うと余分な皮脂だけでなく、肌に必要な分の皮脂まで根こそぎ吸着してしまうため、乾燥を引き起こしてしまうのです。
どんどんオイリー肌になっていく
肌の乾燥を防ぐために、本来は適量が分泌されている皮脂。
これを油取り紙によって繰り返し取り除いていくと、肌を守らねばという防衛反応が働いてしまいます。
その結果、必要以上に皮脂の分泌量が増えて、顔のテカリがひどくなったり、過剰な皮脂で毛穴を詰まらせてニキビを発生させたりと、肌の環境を悪化させる原因になるのです。
知っておきたい正しい油取り紙の使い方
油取り紙を使用するのが必ずしもニキビに悪いということではありません。
正しい使い方をすれば、肌を清潔に保ちニキビを予防するお助けアイテムとなるのです。
使い方のポイント
擦らない
油取り紙を使用する際は、肌を擦らず優しくなでるようにして皮脂を取り除きましょう。
タオルで顔を拭くように擦ってしまうと、必要な皮脂を剥がして吸着してしまうため、肌を乾燥させてしまいます。
気になる部分にのみ使う
顔全体に油取り紙を使うのではなく、特にテカリが気になる部分にのみ使用することで、肌への刺激と乾燥を最小限に抑えることができます。
おでこや小鼻、アゴにかけてのTゾーンは特にオイリーになりやすいので、油取り紙で軽く抑えるように肌に乗せて皮脂を吸着させましょう。
油取り紙を使った後は保湿
油取り紙を使った部分は皮脂が取り除かれたため、どうしても乾燥しがち。
乾燥によって皮脂の過剰分泌が起こるのを防ぐよう、油取り紙を使った後は化粧水を使って保湿をしましょう。
十分な水分を与えて保湿をすれば、肌が勘違いして皮脂の分泌を促すこともありません。
自宅で使用する場合は、あらかじめコットンやガーゼに化粧水をたっぷりと含ませたものを用意しておいてください。
油取り紙を使った後にパックのようにして肌に乗せておくと、素早くうるおいを回復させて肌へのダメージを最小限にできます。
油取り紙を使用する際の注意点
油取り紙を使用する場合は、肌の乾燥をできるだけ防ぐために1日に2回までを目安にしましょう。
また、就寝中は特に肌が乾燥しやすくなっているため、眠る前や夜の入浴後は使用を控え、皮脂を取り除かないよう注意してください。
特に秋冬の湿度が低い時期は、保湿をしていても乾燥が気になる季節。
これらの季節は肌が刺激に敏感になっているため、油取り紙を使わないで肌のバリア機能を損なわないよう注意してください。
テカリが気になる時はティッシュがおすすめ
油取り紙を毎日続けて使っていると、拭き方に気を付けていても肌が乾燥して皮脂の分泌を促してしまいます。
だからといって、顔のテカリをそのままにしておくのは難しいですよね。
テカリが気になった時は、油取り紙でなるティッシュで皮脂を吸着するという方法もあります。
これをティッシュオフと言い、女性がメイク中にはみ出したアイメイクや口紅など、余分な部分をティッシュで抑えて拭き取る作業のことです。
ティッシュは油取り紙よりも吸着力が低く、刺激が少ないためテカリを抑えたい時には非常に便利なアイテム。
余分な油分のみを吸着して、肌の乾燥を最小限にするため皮脂の過剰分泌が原因のニキビの発生を防ぐことができるのです。
具体的なやり方は、ティッシュでテカリの部分をポンポンと抑えるようにして皮脂をとるだけ。
ただし、ニキビなどの肌荒れがひどい場合はティッシュの繊維の刺激だけでも肌にとっては負担になってしまうため、その場合は化粧水を浸したり、水で濡らしたりしたものを使ってください。
テカリが気になる時はスキンケアの見直しを
油取り紙やティッシュで皮脂を吸着しても、一時的にオイリー肌が落ち着いても根本的な解決にはなりません。
顔のテカリを防ぐには、日々のスキンケアのやり方の見直しが重要です。
特に気を付けたいのが洗顔後のケア。
洗顔した後の肌は水分をタオルで拭き取った瞬間から乾燥がスタートしています。
洗顔後の肌は余分な皮脂が取れて柔らかくなっており、水分が吸収されやすいので、できるだけ早く化粧水を塗ってあげることで浸透力を高めることができるのです。
そのため、洗顔後10秒以内を目安に化粧水で保湿を心がけてください。
また、乳液を使うと顔のテカリが気になるという理由で、化粧水のみの保湿ケアをしている人もいますが、化粧水だけでは水分が蒸発してうるおいが逃げていってしまいます。
必ず化粧水の上から乳液、クリームと、肌のうるおいを逃がさないためにフタをしましょう。
おわりに
油取り紙は汗をかいてベタつく夏におすすめのアイテムです。
乾燥させないためにもあくまでも顔のテカリの応急処置として、正しい方法で使用しましょう。