ニキビの場所で弱っている内蔵がわかる!場所ごとの対処法とは
繰り返す大人ニキビの原因は乾燥が中心。
しかし、しっかりと保湿しているのにニキビが慢性化している場合は、内蔵の機能が低下している可能性があります。
この記事の目次
ニキビができる場所によって内蔵の不調がわかる?
ニキビができる場所がいつも決まっている場合は、その部分と対応する内蔵が弱っている可能性が高いです。
ニキビの発生場所によって、どの内蔵が不調になっているのかをまとめてみました。
頬・おでこ・口の周り
頬にできるニキビは「胃」、「小腸」が弱っているときにできやすいです。
特に頬と胃腸の部分はお互いをつなぐ経路があり、暴飲暴食をしてしまったり、ダイエットなどで胃酸過多になったりすると、頬のニキビが慢性化してしまうのです。
目の周辺・こめかみ
鼻から上の目の周辺やこめかみ部分にニキビが頻繁にできる場合は「肝臓」と「腎臓」の機能が低下している恐れがあります。
特にアルコールやタバコといった、体にとって有害物質を多く摂取している人は注意が必要。
また、このような嗜好品をとらない人でも、揚げ物や甘いもの、加工食品を頻繁に食べている人は、体内にたまった毒素を分解するため肝臓や腎臓がフル稼働しています。
その結果、こめかみや目の周りに痛みをともなうニキビができやすいのです。
顎
顎に繰り返すニキビは「婦人科系疾患」が主な原因。
生理痛がひどい人は、子宮内膜症など婦人科系疾患を患っている可能性があります。
また、女性に多い冷え症がひどくても顎にニキビができやすいので、体を冷やさないよう生活習慣を改善していきましょう。
鼻
鼻に赤みのあるニキビができる場合、「肺」、「大腸」が弱っている可能性があります。
この鼻は呼吸器系の内臓と大腸と密接なつながりがあるため、特にタバコを吸っていたり、脂っこいものを食べ過ぎたりしていると、肺や大腸の機能が低下してニキビができやすくなるのです。
内蔵の場所別ニキビへの対処法
内蔵が弱っていることで、ニキビが繰り返してしまう場合は、早めに機能を正常な状態へ戻していけるよう、生活習慣の見直しが大切です。
内蔵の場所別に、ニキビを発生させないための対処法をまとめましたので、自分のニキビができる場所に合わせて生活習慣を改善していきましょう。
胃・小腸・大腸
これらの消化器官が弱っている場合は、多くの原因が暴飲暴食です。
食べ過ぎや飲み過ぎは胃や小腸で、消化が間に合わなくなり必要な栄養分を十分に吸収できず、老廃物が溜まってニキビができてしまうのです。
暴飲暴食を防ぐには、インシュリンの量の調整が大切。
甘いジュースやお菓子を食べると、一気にお腹が空いてご飯をたくさん食べたくなってしまうことがありますが、その原因はインシュリンの分泌量の調整がうまくいっていないことなのです。
インシュリンは甘いものを食べて、血糖値が上がり過ぎるのを防ぐために分泌されるため、その分泌量が急激に増えないように調整をしましょう。
そのためには、食事はまず「食物繊維」から摂るようにすることがコツ。
葉物野菜や海藻を食べ、お腹を少し落ち着かせてから炭水化物などを食べるようにすると、血糖値の上昇が緩やかになって暴飲暴食をしづらくなります。
また、食物繊維をしっかりととれば、便秘解消効果もあるため体内に老廃物が溜まらず、ニキビができにくい肌質に改善することができるのです。
肝臓
腎臓と肝臓が弱っていると、老廃物が溜まったままになって毒素が体中をめぐり、最終的に毛穴から出ていきます。
その結果、顔にニキビができてしまうため、腎臓と肝臓を休ませて内蔵機能を正常化させましょう。
まず、肝臓はアルコールの飲み過ぎがもっとも負担がかかってしまいます。
肝臓は別名「沈黙の臓器」と呼ばれており、自覚症状がないまま炎症が進んで気づいたときには肝炎が肝硬変にまで進行していたというケースも少なくありません。
そのため、休肝日を一週間あたり3~5日ほどとるようにしましょう。
しっかりと肝臓を休めるには、週に1日程度では改善しきれないので、飲む日よりも飲まない日を多くとることが大切です。
腎臓
腎臓の機能が低下していると、尿の排出量が減って体に入ってきた細菌などを外に排出しきれず、感染を起こしてニキビができやすくなります。
そのため、腎臓のろ過機能を手助けするために、一日当たり1.5~2リットルの水を飲むようにしましょう。
この時、スポーツドリンクやジュースといった余分な成分が入っていない、水やお茶にすることが重要。
また、冷たい水を飲み過ぎると内蔵を冷やして機能が衰えてしまうため、常温の水を飲むようにしましょう。
婦人科系疾患・冷え
女性に多い冷え性は、子宮や卵巣の機能低下につながりホルモンバランスを乱れさせて肌荒れを起こす原因に。
冷え性を改善するには、たんぱく質の摂取がおすすめです。
女性に冷え性が多いのは、男性よりも筋肉量が少なく基礎代謝が低いことが理由です。
そこで、運動をする機会を増やすのが難しい人は、筋肉を増やす材料であるたんぱく質を積極的に摂り、筋肉量を減らさないようにしましょう。
たんぱく質は、大豆、鶏肉など低カロリー高たんぱくのものを選んでください。
また、入浴中は湯船にしっかりと浸かるなどして、体の内側から温めて内蔵を冷やさないようにするのも、ニキビが慢性化するのを防ぐ効果があります。
おわりに
ニキビができる場所が決まっている場合は、内蔵が弱っている可能性があるため、場所に合わせた生活習慣の見直しが重要です。
薬を塗ることで一時的に改善しますが、根本の原因をなくさないと近いうちにまたニキビや肌荒れを起こしてしまいます。
ニキビだけでなく、だるい、疲れやすいといった体の不調を感じたら、内蔵をしっかりと休めるようにしましょう。