美白効果が高いイオン導入!ニキビ治療にも有効ってホント?
ビタミンの肌の奥まで浸透させるイオン導入は、美肌ケアとして注目を集めていますが同時にニキビ改善効果も高い治療法です。
イオン導入がどのようにニキビに効果的なのか、また、治療を受ける際の注意点などを詳しくお伝えします。
この記事の目次
イオン導入ってどういう治療?
皮膚には外部から紫外線などの刺激を受けて肌が傷ついてしまうのを防ぐために、バリア機能が備わっています。
そのため、肌表面にニキビに有効な成分を塗っても、奥の真皮部分にまで浸透するのは難しく、思うような効果が得られません。
特に肌のターンオーバーを手助けするビタミンCは、空気に触れるだけで成分が壊れてしまう程繊細な成分。
また、浸透率が非常に低いので、ビタミンCが配合されている程度のスキンケア用品では、皮膚のバリア機能を通過できないのです。
このイオン導入とは、皮膚に微弱の電流を流すことでバリア機能を一時的に弱めて、ビタミンCやプラセンタといった成分を浸透させる治療のこと。
色素沈着やニキビ跡に効果的な成分を肌の奥深層部分まで届けられるので、美肌を作りながらやっかいなニキビを撃退することができるのです。
イオン導入に使用する有効成分について
ビタミンC、複数のビタミン
抗酸化作用によって肌の新陳代謝を促進。
美白効果が高いため、色素沈着を起こしたニキビ跡に向いている成分です。
また、クリニックによっては複数のビタミンを使用するところもあり、ニキビ跡の改善の他に、皮膚へのハリや弾力作りを手助けする効果が得られます。
プラセンタ
肌の弾力性はコラーゲンやエラスチンの減少によって、ハリがなくなります。
プラセンタには、コラーゲンやエラスチンの生産に必要な線維芽細胞を活性化する効果があるので、凸凹状のニキビ跡の軽減に効果を発揮します。
トラネキサム酸
美白効果による色素沈着の改善。
ニキビの影響でできた毛穴の開きを軽減できるため、クレーター状のニキビ跡を塞ぐ効果があります。
しわやたるみにも効果があるので、同時にエイジングケアも行いたい人におすすめ。
クリニックでイオン導入を受けるまでの流れ
①カウンセリングと洗顔
イオン導入はまず、専門医によるカウンセリングを受けます。
ここで自分の体調、炎症の具合、ニキビ跡や色素沈着の状態をチェックして、治療が可能かどうかを判断するため、正確に申告しましょう。
その後、メイクをクレンジングで落としてきれいに洗顔をします。
②ローションを含ませたパックを乗せる
ビタミンCやプラセンタなどの有効成分をパックに含ませて、顔に塗布して成分を表面に行き渡らせます。
この時、特に色素沈着がひどいところには、成分を含ませたコットンなどを追加して、集中的にケアを行う場合も。
③微弱な電流を流す
大体10分~20分間、顔全体に電流を流して肌の真皮まで有効成分を浸透させていきます。
体に電気を流すと聞くと、痛みや健康面での不安を感じてしまいますよね。
しかし、イオン導入はごく微量の電流を顔に流すので、電気刺激のような強い痛みはありません。
少しピリピリする感覚がありますが、もし電気刺激が気になる場合は電流を下げての治療ができるので事前に説明しておきましょう。
治療が終わったら、メイクをして完了です。
イオン導入治療にかかる料金
イオン導入によるニキビ治療は自由診療なので保険適用がされません。
そのためクリニックによって治療費が異なりますが、1回当たり3,000円から15,000円程度の範囲に設定されている場合がほとんどです。
成分ごとの具体的な料金形態の相場は以下の通りなので、参考にしてください。
ビタミンC、複数ビタミン
顔:2,000円~6,000円 ボディ:3,000円~10,000円
トラネキサム酸
顔:4,000円~10,000円 ボディ:5,000円~15,000円
プラセンタ
顔:5,000円~10,000円 ボディ:5,000円~15,000円
イオン導入治療の頻度の目安
イオン導入は一回の治療で効果を発揮するものではなく、ある程度の期間継続しての施術によって、ニキビやニキビ跡の軽減につながります。
また、治療後はバリア機能が一時的に低下するので、肌の負担を減らすために最低でも2~3日間の期間を空けて週1回~2回の頻度で行うことをおすすめします。
徐々に症状が落ち着いて来たら、2週間に一回など頻度を減らして様子を見ていきましょう。
色素沈着のニキビ跡には早くて30日~60日ほどで効果を実感する人が多いです。
また、クレーターの改善には3か月から半年間ほどの期間、継続してクリニックに通うことで、きれいに除去できるため目安として覚えておいてください。
イオン導入を受けることができない例
イオン導入は美容皮膚科、美容外科などで治療を受けるのが一般的です。
ただし、以下の状況に該当する人はイオン導入治療をすることができないので、事前に当てはまらないか確認しておきましょう。
・妊娠中、授乳期間中
・肌表面にニキビや吹き出物などの強い炎症が起きている
・ペースメーカーを装着している
・骨の固定のためのボルト、ファーストピアスといった金属類を装着している
・直前にレーザー治療を受けて肌が敏感になっている
イオン導入で悪化するケースについて
ごく微弱とはいえ、肌に電流を流す治療なので刺激を受けて肌荒れを起こる可能性もゼロではありません。
また、炎症ニキビにイオン導入を行うと、患部に美容成分を浸透させることで炎症が悪化して赤ら顔になるケースも。
超音波の振動を受けるので、ダメージを受けた弱い細胞が破壊されてクレーターや凸凹肌を作る原因になることもあります。
そのため必ず医師の管理の元で、炎症が落ち着いてから施術を受けてください。
おわりに
イオン導入は麻酔を使わずにニキビ跡を軽減できる治療法です。
治療後は肌が潤っているので、化粧ノリも良くなるという嬉しい効果もありますよ。