潰してしまったニキビは「湿潤治療」がおすすめ!やり方と注意点
できてしまったニキビがどうしても気になって、つい潰してしまったという経験はありませんか?
炎症を起こしたニキビはニキビ跡の原因になるため、早めの「湿潤治療」できれいに治していきましょう。
「湿潤治療」ってどういうもの?
切り傷や擦り傷、やけどといったケガを負うと、消毒後に患部をガーゼや絆創膏で覆うという治療が一般的です。
しかし、この湿潤(しつじゅん)治療とは、傷やニキビなどの炎症症状に対し、ガーゼや消毒薬の治療をせずに、患部を乾かさないで治療するという方法です。
実はむやみに傷を消毒してしまうのは、ケガの修復のために働く細胞までも殺菌してしまい、治りが遅くなる原因の一つ。
そこで、潰してしまったニキビの部分のうるおいを維持して、早期の自然治癒を目指すことができるのです。
湿潤療法のやり方は?
自宅でできる手軽な湿潤療法のやり方は以下の2つがあります。
家にある道具を使って、潰してしまったニキビを早めに治療しましょう。
ワセリンを使ったやり方
①水道水で患部を丁寧に洗い流します。
②人差し指で多めにすくったワセリンを、潰したニキビに直接塗ります。
③その上から小さめに切ったラップで密閉してください。
④ラップが剥がれないよう、上から医療用テープや絆創膏で固定をします。
ワセリンは多めに患部に乗せて、最低でも3~4日ほど継続しましょう。
キズパワーパッドを使ったやり方
キズパワーパッドは通常の絆創膏と違い、湿潤療法を目的としているため、手元にワセリンがない場合におすすめの応急処置方法です。
①水道水で患部を丁寧に洗い流し、消毒液を使わずにしっかりと乾かします。
②患部が隠れるよう2センチほどの大きさにキズパワーパッドを切ります。
キズパワーパッドは製造してから3年が使用期限になっているため、古くなったものを使うとかえって炎症を悪化させる恐れがあるため、必ず新しいものを使用してください。
湿潤療法の注意点
湿潤療法は、消毒薬を使わない代わりに患部を清潔に保つことが大切です。
そのためラップやキズパワーパッドは、必ず毎日新しいものに交換してください。
また、新しいものに交換する際は、必ず患部を水道水で丁寧に洗い流してから行うようにしましょう。
湿潤療法はかさぶたを作らずに、常に患部にうるおいを残しておくことが早期治癒のカギなので、日中のワセリンパックが難しい場合はキズパワーパッドと併用が便利。
使い分けをして、常に患部を空気に当てすぎないよう気を付けてください。
おわりに
つい潰してしまったニキビは、ニキビ跡にならないよう早めの治療が大切です。
ワセリンは乾燥が気になる箇所に塗れば保湿ケアとしても使えるため、ぜひ自宅に常備しておきましょう。