堂々とデコルテを出したい!胸にできるニキビはカビが原因だった!?
ニキビは顔だけでなく、全身のあちこちにできます。
体にできるニキビといえば、背中ニキビが有名ですが、実は胸にもニキビはできやすく、デコルテのラインが出しにくいと悩んでいる人が多いのです。
この記事の目次
胸ニキビはマラセチア菌が原因
顔にニキビができるのは、アクネ菌が毛穴で繁殖して炎症を起こすことが原因の中の一つ。
しかし、胸ニキビの場合はアクネ菌ではなく、マラセチア菌というカビの一種が炎症を起こしたことが大きな原因なのです。
炎症を起こした顔ニキビと違い、肌色で1㎜ほどの小さなプツプツが胸にできるのは、正確には「マラセチア毛包炎」という皮膚炎です。
このマラセチア菌が悪さをして胸ニキビを作るのは、以下のような生活習慣が理由として挙げられます。
汗によるもの
胸は顔から出た汗が流れ落ちてきやすく、皮脂の分泌が活発であることから、毛穴を詰まらせてマラセチア菌が繁殖しやすい場所なのです。
たくさん汗をかいても顔と違ってなかなか拭きにくい場所なので、つい汚れたままにしてしまい、マラセチア菌の増殖を促すのが胸ニキビを発生させる原因の一つです。
衣類による刺激
着用している下着や服の繊維がこすれて刺激になり、肌が炎症を起こしてニキビを発生させてしまうこともあります。
特に、化学繊維でできた衣類や下着は締め付けが強く、通気性が悪いため汗をかいたブラジャーをつけて過ごすことも、肌にとっては大きな負担なのです。
シャンプーなどの洗い残し
シャンプーを使った後に、髪をしっかりと洗い流しても胸元にはあまりシャワーをかけず、洗い残しがあることで毛穴を詰まらせて胸にニキビができる原因に。
また、胸には香り付きのボディーローションや香水、ジェルなどをつけることが多いですが、このようなローションをきちんと洗い流せていないと、肌が荒れて胸ニキビができてしまうのです。
胸ニキビへの対処法は?
汗をこまめにふく
胸ニキビができる大きな原因は、汗や皮脂をそのままにしてしまっていること。
そのため、まずは清潔なタオルでこまめに拭くことを習慣にしましょう。
スポーツなど体を動かして汗をかいた後は拭くのはもちろん、夏など黙っていても胸元がベタつく時は、放っておかずハンカチで拭き取るようにしてください。
ベタつきがきれいにとれない場合は、ハンカチやタオルを水で軽く濡らして汗や皮脂を残さないよう心がけましょう。
胸元を洗うときはこすらない
胸は皮脂が溜まりやすいため、ついきれいに汚れを落とそうとゴシゴシとこすり洗いをしてしまう人が多いです。
しかし、強い力でこすり洗いをしてしまうとニキビを潰してしまったり、肌を傷つけて炎症を進行させてしまったりする原因に。
胸ニキビが気になる場合は、肌への刺激の少ない柔らかいスポンジを使い、なでる程度の強さで洗い上げましょう。
皮膚や汗の汚れは、体温と同じ36~39℃のぬるま湯で洗い上げると落ちやすいため、体を洗った後は必ずぬるめのお風呂にゆっくりと浸かり、汚れを落とすようにしてください。
下着の素材を変える
夏など汗をかきやすいシーズンは、いつもと同じ下着を着けていても、胸元が蒸れてニキビができやすいです。
そのため、汗をかきやすい時は通気性が良い服や下着を身に着けるようにしてください。
化学繊維は通気性が悪いため、綿や絹100%で作られた衣類を選ぶことがおすすめです。
特に女性は、ブラジャーの紐部分が蒸れてニキビができやすいので、締め付けの少ないスポーツブラタイプにするなどして、肌への摩擦を減らしましょう。
保湿クリームを控えめにする
入浴後は肌が乾燥しないよう、ボディクリームや乳液などをたっぷりと塗っている場合、かえってそれが毛穴を詰まらせてニキビを発生させる原因になることも。
胸は体の中でも皮脂腺が多く汗や皮脂の分泌量が多いため、クリームや乳液といった粘度が高いものを塗るのはあまりおすすめできません。
胸元部分を保湿する際は、さっぱりタイプの化粧水を塗ってサラサラしたウォータータイプを使うようにしましょう。
胸ニキビの色素沈着には皮膚科で治療をしよう
胸周辺は皮脂の分泌が多いことから、菌が繁殖しやすく炎症ニキビが膿んで色素沈着が起こりやすい場所でもあります。
胸周辺の色素沈着が気になる場合は、皮膚科で専門的な治療を受けることが解決への近道です。
皮膚科で行う胸ニキビへの治療は、基本的に以下の2つが多いため、治療を受ける際の参考にしてみてください。
ケミカルピーリング
皮膚にピーリング効果のある酸を塗布し、古くなった角質を取り除く治療法です。
色素沈着がひどいニキビ跡でも、繰り返しピーリングすることで徐々に薄くして健康的な肌を取り戻すことができます。
保険適用外の治療になる、皮膚科によって治療費が異なりますが、一回当たり1万~2万円ほどの治療費が目安。
ぜひ、事前に皮膚科へ問い合わせて料金を確認しておきましょう。
レーザー治療
色素沈着が進行し、重症化してしまった場合はレーザーで焼き切る方法がおすすめです。
レーザー治療は色素沈着の部分を一度で取り除くことができるため、治療の中でも即効性に優れた方法です。
こちらも保険適用外ですが、一つの部位で5,000円ほどの料金から治療を受けることが可能。
一度行えば早期に色素沈着を治すことができるので、デコルテを露出する時期まで跡を消したいなど、早めに治療したいと考えている人におすすめです。
おわりに
胸ニキビを増やさないようにするには、顔ニキビと同様に皮脂の分泌を抑えて、患部を清潔に保つことが重要です。
ただし、顔よりも皮脂腺が大きく一度ニキビができると慢性化しやすい箇所のため、跡を残さないためには皮膚科での専門的な治療がおすすめ。
露出が多くなる夏でも、デコルテを堂々と出せるよう胸ニキビをケアしておしゃれを楽しみましょう。