お灸でニキビ肌を改善!?ニキビや肌荒れに効くツボ一覧!
お灸は東洋医学で古くから行われている、全身のツボを刺激して体の調子を整える治療法です。
一般的に肩こりや腰痛など痛みをとるイメージが強いですが、実はニキビや肌荒れに効くツボがあるのをご存知でしょうか?
この記事の目次
お灸は体のめぐりを整えて美肌をつくる
お灸は径穴(ツボ)を刺激することで、全身をめぐっている経路に働きかける治療法です。
東洋医学では、生命のエネルギーである「気」、血液のめぐりの「血(けつ)」血液以外のリンパなどの水分の「水(すい)」の巡りを整えることで、体の不調を改善できるものと考えられてきました。
女性ホルモンのバランスを整える
お灸はツボに熱を加えて、体の内側までをしっかりと温める治療法。
お灸の熱でツボを温めることで、リンパや血液など体のめぐりを良くして女性ホルモンのバランスを整えてくれます。
そのため、大人ニキビの原因であるホルモンバランスの乱れを改善できるのです。
冷え性を改善する
女性に多い冷え性は、内蔵を冷やして機能を低下させ血流やリンパの流れが悪くなってしまいます。
その結果、老廃物が最終的に毛穴から排出されてしまい、汚れが詰まってニキビを発生させる原因に。
ツボを温めれば、温かい血液が全身をめぐって血行を良くする効果があるため、冷え性によるニキビの発生を抑えることができるのです。
セルフお灸でリラックスしながらニキビケアをしよう
お灸で全身の調子を整えることで美容効果が高いことから、自宅でお灸をする人が増えてきています。
お灸そのものはドラッグストアなどで気軽に購入でき、火を使うタイプだけでなく、火を使わずに貼ったまま外出もできるタイプも。
初心者が使っても事故が起こらないよう、安全面も考慮されているので自分の好きなデザインや香りのものを見つけてみましょう。
価格はお灸1個あたり100~150円の範囲の商品が多く、1ダースで1,200円ほどです。
お灸をするタイミング
お灸はどのタイミングで行っても問題ありません。
ただし、しっかりとリラックスできる環境で行うのが望ましいため、就寝前の落ち着いた状態でお灸をするのがおすすめ。
お灸は体をリラックスさせる副交感神経の働きを強め、自律神経の調子を整えるので睡眠の質も向上します。
良質な睡眠は肌の新陳代謝を促進するので、睡眠前のお灸はさらに肌荒れの改善効果が見込めるのです。
お灸は一日に何個使うの?
初めてお灸を始める場合は、1つのツボに対し1日1個からスタートします。
また、ツボは3か所ほどの範囲からスタートし、肌が赤くなったり熱かったりなどの異常がないか確認をしてください。
最大で一つのツボに3個までお灸を使い、それでもうまく温熱を肌に感じない場合は、翌日同じツボにお灸をして様子をみましょう。
ニキビに効くツボについて
合谷(ごうこく)
合谷(ごうこく)は、手の甲の部分にあるニキビやニキビ跡に効くツボです。
場所は、手の甲を上にした状態で指を広げた際に、親指と人差し指の骨が交わる箇所を見つけてください。
この骨が交わる部分より、少し人差し指側のくぼみの部分が合谷(ごうこく)です。
大腸の働きを活性化させて、体内に溜まった老廃物を排出する手助けをするツボです。
大人ニキビを予防し、できてしまったニキビ跡の改善、さらに便秘解消も期待できます。
腎穴(じんけつ)
腎穴(じんけつ)は、小指の第一関節の真ん中部分のあるツボです。
自律神経を整える作用があるため、ストレスを軽減したり気持ちを落ち着かせたりして、ストレスが原因のニキビを改善する効果があります。
また、血行を促進する作用があるため、肌に新鮮な酸素を送って新陳代謝を活性化させる効果も。
お灸が乗せにくい場合もあるので、親指と人差し指で挟むように押し込むだけでも、ツボを刺激する効果があります。
テレビを見ている最中など、気づいたときに小指のツボを押してみましょう。
曲池(きょくち)
曲池(きょくち)は、腕を曲げた際にヒジの内側のところにできる、シワの先端付近のツボ。
シワの先端に人差し指を当てておき、そのまま腕を伸ばして押した時に痛気持ち良い感覚がある場所ですので、じっくり探してみてください。
肌荒れからニキビ、湿疹といった肌トラブルの不調を改善し、さらに頭痛や肩こりにも効果があるため、コリをほぐして全身の調子を整えたい人におすすめです。
三陰交(さんいんこう)
足のくるぶしの中心から、指4本分ひざに向かって上がったところに位置すしています。
中心にあるすねの骨よりも、やや後ろ側あたりにお灸を置いてください。
ホルモンバランスの調子を整えて、大人ニキビや肌荒れを治していきます。
また、生理痛や生理不順の緩和など女性特有の不調を改善する効果もあるので、特に女性におすすめしたいツボです。
お灸を使う時の注意点
ニキビに効くツボは顔にもありますが、セルフでお灸を顔に使うのは火傷の恐れがあり危険です。
自宅では顔にお灸を使わず、自分で手の届く腕や足のツボを中心に行いましょう。
また、お灸はその日の体のめぐりによって、熱さの感じ方が異なります。
普段よりも熱さを感じ、痛みをともなうようであれば無理に我慢せず、使用を中止して取り外して様子を見てみましょう。
おわりに
お灸は東洋医学で古くから親しまれてきた治療法です。
初めはツボを探しにくいと感じますが、徐々に慣れてくればお灸をしたまま読書をしたり、音楽を聴いたりとリラックスした状態で楽しむことができます。
ぜひお休み前はお灸をして、心と体をしっかりと癒してニキビを治していきましょう。