ニキビを氷で冷やしてもいい?炎症ニキビを冷やす際の注意点
やけどなどの炎症した患部には、冷たい氷を使って冷やすのが一般的な対処法です。
しかし、同じ炎症でもニキビの場合は、氷などで冷やすことでさらに炎症を悪化させる恐れがあるのです。
この記事の目次
ニキビを氷やアイスノンで冷やすのはNG!
ニキビの赤みを何とかしようと、氷やアイスノンを使って冷やすのは一見効果的に思えます。
しかし、このような冷たすぎるものを使って患部を冷やすと、その部分の血行が悪くなってしまいます。
血行が悪いと、ニキビの部分まで新鮮や酸素と栄養を運べずに新陳代謝を防いでしまうため、かえってニキビが治りにくくなる原因に。
また、氷などで肌を冷やすと必要な皮脂まで剥がれ落ちるので、肌のバリア機能が低下します。
すると患部が乾燥肌になり、大人ニキビができやすくなってしまうのです。
できはじめのニキビを適度に冷やすのはOK
ニキビを氷やアイスノンで冷やすのは危険ですが、赤みのある炎症ニキビを適度に冷やすのは、腫れやかゆみを抑える作用があります。
特に皮脂分泌量が多く、顔のテカリが気になる人はニキビに対して、水で軽く洗顔をしてみましょう。
ひんやりとした水で洗顔すれば、ニキビのかゆみを和らげつつ、必要な油分までは落とし切らないので皮脂の分泌量を正常化するサポートになります。
それと同時に、冷たい水で冷やしてあげることで、毛穴の開きを抑えて肌を引き締める効果も。
毛穴に雑菌や皮脂が溜まるのを防いでくれるので、ニキビができにくい肌環境へ作り変えていくことができます。
水で冷やしたあとは化粧水でしっかりと保湿
水などで適度にニキビを冷やしたら、必ずそのままにせず化粧水でしっかりと保湿をしましょう。
特にできはじめの炎症ニキビは、ビタミン類を補給して肌の新陳代謝を促進してあげましょう。
そのため、化粧水はビタミンが肌の奥深層まで浸透しやすい「ビタミンC誘導体」を含んだ商品を選ぶのがおすすめ。
ビタミン類は皮膚の炎症を抑える抗炎症作用のほか、皮脂の分泌量をコントロールする効果もあります。
ニキビを冷やす際も、化粧水を冷蔵庫などで冷やしておき、コットンに含ませて顔にパックするという方法も。
冷やしてかゆみや赤みを抑え、さらにニキビへの有効成分をじっくりと浸透させられるので、正に一石二鳥のパックです。
膿んでしまったニキビは冷やさないようにする
炎症ニキビを適度に冷やすのは効果的ですが、炎症が進んで膿が溜まったニキビを水や化粧水などで冷やすのは危険。
膿がたまった毛穴は少しの刺激でも大きなダメージとなってしまいます。
水で洗顔するだけでも患部に負担がかかるので、膿んでしまったニキビはできるだけ触らず、水ではなくぬるま湯で優しく洗い上げ、化粧水などは控えましょう。
おわりに
ニキビの炎症はやけどなどと違い、アクネ菌の増殖が原因なので、氷を使って冷やしても治療にはなりません。
ただし、炎症した赤ニキビを水や化粧水を使って冷やすのは、やっかいなかゆみを軽減して毛穴を引き締める作用があります。
このように、自分のニキビの状況に合わせて患部をケアしていきましょう。