22~2時は嘘!?肌のゴールデンタイムを知ってニキビを治そう
美容雑誌などで目にする「お肌のゴールデンタイム」は、肌の新陳代謝を促進しニキビや肌荒れを早期に治すサポートになる時間帯。
通説では22時~2時がゴールデンタイムと考えられていましたが、近年その考えは少し違うと判明したのです。
この記事の目次
お肌のゴールデンタイムに眠ろう
「お肌のゴールデンタイム」とは、肌の再生を促す成長ホルモンの分泌量が増える時間帯のことを言い、古い皮膚を新しいものに生まれ変わらせて、ニキビを早期に治癒させる効果があります。
かつて肌のゴールデンタイムは、22時から夜中の2時が通説でした。
しかし、現在は時間帯ではなく、入眠してからの経過時間が成長ホルモンの分泌に関係すると判明しています。
そのため、正しい肌のゴールデンタイムは、ずばり入眠後3時間~4時間の頃。
この時間帯にしっかりと熟睡することで、短時間でも質の良い睡眠につながり、良質な成長ホルモンが大量に分泌されるのです。
そこで、夜はしっかりと熟睡できる環境を作ってニキビを予防しましょう。
お肌のゴールデンタイムに熟睡するには?
夕飯は眠る2時間前に済ませておく
体内に食べ物が入ると、一時的に血糖値が急上昇して胃の中のものを消化する働きが起こります。
この血糖値が高いままの状態で眠りにつくと、体が働いたままなので深い睡眠にならず熟睡しにくい状態になるのです。
そのため、血糖値を上げ過ぎないよう、夕飯は眠る2時間前までに済ませておきましょう。
もし仕事からの帰りが遅く、夕飯の時間がずれ込んでしまった時は、食べた後にストレッチなどで体を動かし血糖値を下げてから眠るようにしてください。
入浴で心身ともにリラックス
仕事から帰ってきてもお風呂に入らず、朝風呂で済ませる人も多いです。
しかし、就寝前に入浴して体を温めれば緊張がほぐれ、入眠しやすい体に変化させることができます。
そのためには、シャワーだけで済ませず温かい湯船に浸かるのが重要。
湯船に2時間をかけて浸かると、全身の血行が良くなり心身ともにリラックスした気持ちになります。
また、入浴後の温まった体を平熱に戻そうと、体内では一時間ほど時間をかけて体温を下げる働きが起こります。
そのタイミングこそが、興奮状態である交感神経からリラックス状態の時に働く副交感神経に切り替わり、最も入眠しやすい時間帯。
お風呂は38~40度ほどの少しぬるめの温度にして、10~20分かけて体の芯まで温めましょう。
この時、さらにリラックスできるよう自分の好みにアロマオイルや入浴剤を使うのもおすすです。
部屋は明かりをつけず真っ暗にする
睡眠の質を上げて熟睡するには、昼に日光を浴びて太陽が沈んだ夜に眠るという、睡眠のサイクルを整えるのが重要です。
そのためには、体がはっきりと昼夜の区別がつくよう、睡眠中はできるだけ室内を真っ暗にしてください。
中には豆電球をつけて眠る人もいますが、目は睡眠中でも光を感知するとコルチゾールという脳の覚醒ホルモンが分泌されます。
その結果、眠っていても脳が熟睡できないので睡眠の質の低下の原因に。
また、しっかり暗闇にしておけば入眠ホルモンのメラトニンの分泌量が増えるため、部屋を真っ暗にしても眠る直前までスマホやパソコンを見るのはNG。
これらの強い光を受けると、メラトニンの分泌が減って、眠れなくなったり熟睡できなくなったりする恐れがあります。
就寝すると決めたら部屋の電気を全て消し、手元にスマホやパソコンを置かないよう注意しましょう。
ホットミルクで眠気を誘う
なかなか眠気がこない時におすすめなのが、ホットミルクを飲むことです。
ホットミルクには、カルシウム、ビタミンB12、トリプトファンなどの成分が入っており、これらは入眠しやすいホルモンを誘発する効果があります。
カルシウムは興奮状態のときに優位になる交感神経の働きを抑制し、ストレスや興奮を抑えリラックスさせることができるのです。
そしてビタミンB12は、自律神経のバランスを整え、昼夜が逆転している人の生活リズムを整える作用。
トリプトファンは、鎮静作用のセロトニンの生成を助ける成分であり、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を活性化させるため、自然な睡眠を促す効果があるのです。
ちなみにトリプトファンは、バナナやアーモンドなどのナッツ類にも含まれているため、ホットミルクにそれらを入れミキサーにかけた、ホットバナナミルクドリンクを就寝前に飲むのもおすすめ。
バナナやアーモンドは、美肌を作るビタミン類も豊富な食べ物なので、ニキビ肌の改善もできる正に一石二鳥の飲み物なのです。
おわりに
お肌のゴールデンタイムに限らず、そもそも睡眠不足が続くことは肌荒れや体調不良が続く原因になります。
そのため、熟睡しやすい環境を作りスムーズに入眠することは、美肌を作るだけでなくあらゆる体調不良を改善するきっかけにも。
夜はゆっくりと体を休め、お肌の健康を取り戻しましょう。