「ミノマイシン」はニキビが悪化することも?正しい飲み方と注意点
抗生物質によるニキビ治療において、最も多く処方されるのがミノマイシン錠。
炎症を抑えて赤ニキビを治癒するミノマイシンですが、飲み方を誤ると思わぬ副作用があるため、注意点を抑えて正しく服用しましょう。
この記事の目次
ミノマイシン錠とは?
テトラサイクリン系の抗生物質であり、ニキビの原因菌のアクネ菌やおでこのブツブツのマラセチア菌などの細菌の増殖を抑える働きがあります。
また、ダラシンなどの軟膏と組み合わせて処方されることも多く、体の内側と外側からニキビを改善するために用いられることが多いです。
薬価は一錠51円で、一か月分で大体3,000円~4,000円の費用がかかります。
どんなニキビに効果があるの?
・ホルモンバランスの乱れが原因の繰り返すニキビ
・炎症を起こした赤ニキビ
ミノマイシンの飲み方
ミノマイシンは成人の場合は一日に一回~2回、食後に服用する薬です。
錠剤とカプセルの場合は、症状に合わせて一回当たり1粒~4粒程度、顆粒タイプは1袋の量を服用します。
薬の効果を引き出すには、12時間ごとか24時間ごとのサイクルに合わせた服用が大切。
飲み忘れた場合、一度に2回分を服用しても治療効果が上がるわけではありません。
ミノマイシンの副作用
ミノマイシンの副作用として代表的なのが、めまいです。
処方されてすぐに症状がなくても、服用後数週間経ってから症状が表れるケースもあります。
運転中は事故につながる恐れがあるので、症状が表れたら早めに専門医へ相談してください。
特に女性の場合はPMSとの区別がつかない場合が多いので、ミノマイシンの服用期間中は相談の上で、服用量を調整してもらいましょう。
ミノマイシン錠の注意点について
乳製品と同時に摂取しない
牛乳などの乳製品とミノマイシンを一緒に服用すると、カルシウムと結合して薬の吸収率を下げてしまいます。
薬の効果が十分に発揮されないので、乳製品を取る場合は服用前後2時間以上の間隔を空けて飲みましょう。
また、ピーナッツやアーモンドに含まれるマグネシウムにも薬の吸収率を下げるリスクがあるので、できるだけ摂らないでおきたいですね。
耐性菌に注意
本来抗生物質は細菌の繁殖を抑制しますが、長期間服用し続けると体内で耐性菌ができてしまうことも。
その結果、服用し続けていてもニキビが治らないケースがあるため、ミノマイシン錠を服用するのは1か月~3か月の範囲に留めておくことをおすすめします。
早い段階でニキビが治まるよう、薬と同時にアクネ菌を増やさないよう洗顔などのスキンケアに力を入れることも大切です。
腎臓や肝臓が弱い人は服用をやめよう
抗生物質の作用によって肝臓や腎臓に負担がかかり、かえってニキビや肌荒れが起こることがあります。
飲み続けることで、肝炎などを発症するケースもあるため、肝臓や腎臓が弱い人は服用しないよう気を付けましょう。
おわりに
ミノマイシン錠を飲んでニキビが良くなっても、その後のケアを怠れば再発することもあります。
洗顔などで顔を清潔に保ち、正しい用法・用量でミノマイシン錠を服用しましょう。