芯が見えない「こもりニキビ」!その正体と対処法とは?
通常ニキビは毛穴に角質が詰まった芯がありますが、中には芯が見えない「こもりニキビ」というタイプがあるのをご存知ですか?
この「こもりニキビ」は通常のニキビよりも根が深く、完治するまで時間がかかりやすいのです。
この記事の目次
こもりニキビと通常ニキビとの違いは?
通常のニキビは毛穴に皮脂が詰まり、それが原因で発生することが多いです。
そのため、毛穴に皮脂が詰まってからしばらく時間が経過すると、その皮脂が酸化を起こして角質化し、角栓というニキビの芯に変化するのです。
このニキビの芯を取り除き、毛穴の詰まりを解消すればニキビの盛り上がりがなくなって症状が治まっていくのが一般的。
それに対しこもりニキビは、芯にアクネ菌が繁殖し炎症が悪化して膿が溜まった状態のニキビです。
毛穴が見えづらく、大きく盛り上がっている見た目が特徴で、簡単に芯を取り出すことができません。
そのため、通常のニキビよりも治るまで時間がかかり、長くなると一か月以上に渡って盛り上がりが消えないことも。
中には痛みをともなうニキビもあり、自力で治すのが難しくなることも多いです。
どうしてこもりニキビができるの?
こもりニキビは洗顔の洗い残しや紫外線などといった外部的な刺激よりも、生活習慣の乱れなど、体の内側に原因があることが多いです。
特に肝臓の疲労がたまると、体内にある余分な油分を分解できず血液をドロドロにしてしまいます。
そのドロドロした血液と老廃物が全身をめぐり、それを体外へ押し出そうと最終的に毛穴から排出されることに。
その結果、ドロドロの皮脂が毛穴に溜まって炎症を起こし、ニキビを発生させてしまうのです。
こもりニキビへの対処法は?
こもりニキビをつぶすのは絶対にNG
こもりニキビは肥大化しやすく、中には直径一センチ以上の大きなしこりになることも少なくありません。
通常のニキビよりも大きいこもりニキビは、つい気になって手で触ったり、潰そうとしたりしてしまいがちです。
しかし、こもりニキビを無理に潰すと、中からアクネ菌に感染した膿が出てきてしまいます。
膿が付着した手で顔や体などのあちこちを触ってしまうと、そこから雑菌が繁殖し新しいニキビを作る原因に。
また、潰したニキビの部分も膿によって毛穴が開ききっている状態なので、自己修復が進まないうちに潰すと、その部分が大きなクレーター状のニキビ跡になることがあります。
そのため、気になってもこもりニキビにはできるだけ触らず、腫れが引くまでむやみに刺激を与えないよう気を付けましょう。
脂っこいものを控える
忙しい時期が続くと、つい毎日の食事がコンビニ弁当や冷凍食品、ジャンクフードなど手軽に食べられる食品に頼りがちになります。
このような食事は野菜の量が少なく、脂質が多いことから体内に余分な脂肪が溜まりやすくなってしまいます。
本来健康な肌を保つには、肌の新陳代謝を促進するミネラルやビタミン類が欠かせません。
ですので、外食が続く場合はできるだけ野菜が多いメニューを選びましょう。
おにぎりの数を減らしてサラダを加える、外食をするなら定食屋さんなど和食があるお店を選んで、少しずつ脂質の摂取量を減らすのが大切です。
早めに治したいときは皮膚科治療がおすすめ
こもりニキビを根本から治すには、生活習慣を地道に改善していく必要があります。
しかし、長引きやすいこもりニキビを、そのまま放置しているのも気になりますよね。
早めにこもりニキビを治すには、皮膚科での専門的な治療がおすすめです。
面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)
皮膚科治療の面皰圧出は、ニキビの中に溜まった膿や皮脂などを排出させる治療です。
この治療は患部の消毒後、ニキビの真ん中に針やで穴を開け、面皰圧出器という専用の器具で中身を押し出すという方法。
こもりニキビは、毛穴に溜まった角質や膿が表面に出てこないのが治りにくい理由なので、面皰圧出をすることで、通常よりも早くニキビの治癒ができる可能性があります。
面皰圧出は保険適用の治療法なので、診察料を含めても2,000円前後で治療を受けることができます。
炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザーは、メスや針を使わずにニキビに穴を開け、毛穴に詰まっている膿や皮脂を溶かす治療法です。
面皰圧出の針による治療と違い、レーザーなので痛みがほとんどないのが最大の特徴。
痛みが苦手な人でも安心して治療を受けられ、時間も10分程度でレーザーの照射が終わることがほとんどです。
ただし、保険外治療なので治療費は皮膚科やクリニックによって違いがあります。
だいたい3,000~5,000円ほどの範囲が多く、ニキビの数が多いとさらに費用がかかるため、事前に電話などで確認しておきましょう。
おわりに
こもりニキビを根本から治すには、生活習慣を見直して血液のドロドロを解消することがポイントです。
また、できたこもりニキビを早めに治すには、必ず皮膚科で専門的な治療をお願いし、セルフケアでニキビを潰すなどはしないよう注意しましょう。
突然、健康的な生活を心がけるのはストレスがかかるため、少しずつ自炊を増やすなど、できる部分から生活習慣を見直していってみてください。